伊予鉄道唱歌
伊予鉄道は、日本の私鉄の中でも珍しく鉄道唱歌を持っています。作られたのは、創業20周年を迎えた明治41年の秋です。鉄道唱歌の作者で有名な大和田建樹氏が、愛媛県の宇和島出身であったこともあり、作詞を手掛けました。歌詞では松山を中心に伊予鉄道の沿線が広範囲に紹介されております。
唱歌は25番までありますが、現在、会社行事などの際に出席者により歌われるのは1・2・6番です。
一、 | 名も常磐なる松山の 市街を中に取り巻きて 葛の如く縦横に 蔓さし延ばす伊豫鉄道 |
二、 | 先ず乗り出だす高浜の 港の海の朝げしき 艪を押し連れて出でて行く 船は落ち葉か笹の葉か |
六、 | 伊豫鉄道の本社ある 松山市駅は昼も夜も 出て入る列車の数繁く 行き交うバスの絶え間なし |