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CTC(列車集中制御)装置 更新設備の本稼働開始について

2012.04.03

 当社では、平成24年3月26日より新CTC(列車集中制御)装置の運用を開始しました。

 CTC(列車集中制御)装置とは、「運転指令所」から郊外線全線各駅の信号設備を遠隔制御して、列車に対して運転を指令する機能をもった装置です。運転指令所には全線の信号やポイントの動作、また全列車の位置と進行方向等運行に関する情報が一目で確認できるCTC表示盤と、各駅の信号やポイントを遠隔操作する制御盤が設置されています。

 新CTC装置の性能は、旧CTC装置と比べ飛躍的にアップしました。例えば、運転指令所のCTC制御盤の操作は、従来の押ボタンなどを廃し、パソコン画面上をマウスでクリックして信号制御等が行えるようになるなど操作性が向上しました。また、運転指令所にあるCTC中央装置とCTC駅装置を結ぶ情報伝送用の常用回線が災害による断線等で使用できなくなることを想定し、迂回(ループ)回線設備を設けることで、常用回線が使用できなくても迂回回線を使用して列車の運行管理が継続できるようになりました。新CTC装置では、さらなる運行管理の効率化・迅速化、さらに旅客サービスおよび運転保安度の向上が期待できます。

 なお、旧CTC装置は平成5年6月に初めて当社に導入されたものであり、約19年間に渡り郊外線全線の運転保安向上に貢献しました。