2012.12.25
10月4日に発生致しました松山市駅構内側線における入換車両の脱線事故におきましては、ご利用のお客様、また沿線の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしました。事故調査を実施した処、原因が判明いたしましたので対策を実施いたします。
原因につきまして調査したところ、脱線前、また脱線後の軌道の変位測定等においても整備基準値を超えるものはありませんでした。また車両の検査数値にも基準値を超えるものはありませんでした。軌道、車両、運転状況ともに個々の状況から脱線に至った決定的な要因はみつけられませんでしたが、当該車両の車輪は削って間もないため表面が粗くレールとの摩擦力が大きかったこと、当該分岐器のレールの変位や摩耗等が複合的に重なったことによる競合脱線と推定いたしました。
対策としては、当該分岐器に対し、現在、15km/hの制限速度を5km/hに変更し、対応しておりますが、今回の検討により、分岐器にガードレールを設置するとともに、分岐器のリードレールを交換し、車輪のフランジ角をより安全側に変更いたします。
今後も施設の安全管理には一層配慮を払い、安全運行に努めてまいります。