平成15年9月1日、煉瓦橋は松山市から「景観形成重要建設物」に指定されました。

煉瓦橋は、横河原線・石手川鉄橋手前の柳井町二丁目にあるアーチ橋です。石手川土手への軌道かさ上げの橋で、腰壁のレンガはイギリス積ですが、軌道が橋下を通る道路と斜めに交わっているため、「ネジリマンポ」工法が用いられています。道路と直交しない角度調整を、レンガの積み方で工夫した建築的に優れた建造物です。
橋梁の竣工時期は定かではありませんが、平井河原線(現在の横河原線・平井駅が終点)が敷設されるにあたり、明治25(1892)年頃架橋されたものと考えられています。なお、平井横河原線の開業は明治26(1893)年5月6日です。

この煉瓦橋は、明治期竣工であり現在も現役であるという事実もさることながら、松山の人々の足となり、当社の草創期を物語る建造物としてだけではなく、産業・土木の分野における資料的価値も高いと言われています。また、色褪せたレンガ造りの橋は都市化の進む松山にあって、見る者に郷愁を誘う景観を形作っています。
